1. 漆器とは
  2. 業務用漆器とは
  3. 木製漆器の扱い方
  4. 樹脂製漆器の扱い方
  5. 漆器の修理について

1.漆器とは

一般的に、ウルシ科ウルシ属ウルシの樹液である生漆を精製した塗料を使用した器のことを指します。

次の項目にも繋がりますが、塗る対象物(素地)は木や樹脂、最近ですとガラスやステンレス等

多岐に及びます。

主成分は漆樹によって違いますが、日本ではウルシオールを主成分とした塗料が使用されてます。

京漆器や輪島塗、琉球漆器など産地によって使う木や塗り方等の特徴に違いがみられますが

基本的な工程に大きな差は無い様です。

 

2.業務用漆器とは

主にレストランや旅館・ホテル等での使用を想定して製造されている漆器です。

木製の素地に漆を塗った物よりも、樹脂製の素地に漆に似せたウレタン塗料を塗った「合成漆器」

いわゆる「プラスティック食器」の類になります。

「合成漆器」「プラスティック食器」に良い印象を持たれない方もいらっしゃいます。

しかし、漆器産地が技術革新を経てニーズに合わせて進化させた、「新たな漆器」です。

木製漆器に比べると、食器洗浄機が使える物も多く、湿度による形状の歪みが起こらない等

現代の生活にあった食器といえます。

弊社で取り扱いしています業務用漆器は、製造メーカーが国内の品質検査機関での検査にて合格

を受けた商品です。

 

3.木製漆器の扱い方

 

出来上がりすぐの漆器は、漆独特の匂いがします。

風通しの良いところで陰干しをしていただくと匂いが和らぎます。

それでも気になるようでしたら、米のとぎ汁や薄めた酢等で軽く洗ってください。

 

漆は湿度を得て硬化する特性があります。

それ故、乾燥状態が続くと剥離やひび割れの原因となります。

よくお正月用のお重箱や屠蘇揃いを箱から出すと、ひび割れを起こしている

といった現象は湿度の問題がある可能性が高いです。

出来れば年に数回は箱から出して使って頂くと、漆器の寿命が長くなります。

 

木製漆器は擦り傷や当たりに弱いので、陶磁器やガラス食器と一緒に洗う事を避けて

漆器のみで洗うとより良い状態を保てるでしょう。

洗うには、柔らかいスポンジで中性洗剤を使って下さい。

ただ、擦り傷などには弱いので柔らかくふき取る様な感覚で洗って下さい。

また、研磨成分の強い重曹やセスキのご使用はお避け下さい。

 

使用する際に、急激な温度湿度の変化には弱い為食器洗浄機や乾燥機

電子レンジの使用は避けてください。

木地の歪みや割れ、塗りの剥離といった原因になります。

 

4.樹脂製漆器の扱い方

木製漆器と違い、湿度による歪みなどが起こらないので扱い易いです。

業務用に製造された物の中には、食器洗浄機で洗えるように耐熱樹脂製品もあります。

ただ、多種多様な食器と一緒に業務用洗浄機に入れると、他食器と接触が原因で

塗りの剥離が起こる事があります。

また1日に何度も洗浄機に入れると消耗が早くなり、結果的に食器の寿命が

短くなってしまう事もあります。

陶磁器やガラス製品が割れたり欠けたりした際に買い替える事と同じで

塗りが剥離を起こした際には買い替えるタイミングだと思ってください。

 

塗装に漆を使われた商品は、木製漆器と同じ扱いをしてください。

素地が樹脂でも、洗浄機や乾燥機に入れると漆の剥離やひび割れの原因となります。

 

5.漆器の修理について

木製漆器の良さの一つとして、修理が可能であることが挙げられます。

修理費用や納期は、職人が実物確認をして初めてわかりますので、

一度修理依頼品をお預かりしてお見積りさせて頂きます。

漆器の産地毎に塗り方等の細かな違いがあります。

弊社では、越前塗の産地である福井県鯖江と、輪島塗の産地である石川県輪島

の二つの産地の職人による修理となります。

予め修理依頼品の産地が分かる場合はご連絡下さい。